もやもやして心が落ち着かない。
やることがたくさんあって頭の中がごちゃごちゃ。
日々の生活の中でそんなことが時々あります。
例えば、いくつかの仕事が同時進行していてすでにパンク状態なのにさらに子どもの予定が入ってきたり、家族の誰かが体調を崩してしまったり。あるいは、名前も知らない人に突然ぶつかられたり、心ない言葉を投げられたりということだってあるかもしれません。
行き場のない気持ちをどうしたらいいか迷った時には、身近な人にぶつけてしまう前に、まずノートを開いてみませんか。
今の気持ちをあるがままノートに書きます。単語だけでもいいですし、長文を綴っても大丈夫。誰に見せるわけではないので、言葉を選ぶ必要もありません。そうしているうちに思考が整理されて心が静まってきます。そして文字になった自分の気持ちは、意外にもそんなに大した問題に見えないから不思議です。
「なんだ、大したことじゃなかったな」「一つひとつ片付けていけばいいな」そんな気持ちになってノートを閉じます。
ジャーナリングのススメ
ジャーナリングとは
「journal」は、日常の出来事や考えを記録するためのノートや手帳を指す言葉。「journaling」はそれが動詞になった言葉です。
書く瞑想とも言われ、自分の心をありのままに書き出して俯瞰して見るためのシンプルな方法です。考えて書くのではなく心に浮かんだことを無意識に書くことがポイント。
ジャーナリングはこんな人に向いています。
・心配や不安が大きい方
・自分に自信が持てない方
・他者の目がいつも気になってしまう方
1つでも当てはまると感じた方は、ぜひお気に入りのノートを1冊用意して、自分の心に向き合ってみてください。
ジャーナリングの手順
①ノートとペンを用意
できれば机の前で椅子に座って、心を落ち着けます。
「書く瞑想」を意識して、今この瞬間に集中できるようにしましょう。
コーヒーや紅茶をお供にしてもいいですね。
②心のままに書いていく
難しいことは考えず、心に浮かんだ言葉をノートに書き出します。
今気になっていること、これからやりたいこと、心に残っている言葉、なんでも構いません。
③読み返して自分の心と向き合う
書き出した内容は「事実」でしょうか、「感情」でしょうか。「なぜ」そう書いたのか考えます。
自分の気持ちが分かったり問題解決方法が見つかったり、何か気づきがあったらノートを閉じます。
④定期的に続けてみる
できれば毎日、難しければ3日に1回や週に1回など定期的に続けてみましょう。
習慣にすることで自然と心が整ってきたことを感じるはずです。
1回にかける時間は数分間で大丈夫。
⑤時間が経ってから振り返る
あの時はこうだった、大変だった、でも乗り越えられた、そんなふうに思うかもしれません。
過去の自分を振り返ることで自信につながることがあります。
私が感じたジャーナリングの効果
・自分を客観的に見ることができる
・自分の気持ちに気づける
・優先順位がつけやすくなる
・理由のないもモヤモヤが解消する
・他人の目があまり気にならなくなる
・書くことのハードルが下がって習慣になる
・書くことが好きなことに気づく
このように実際やってみて感じたメリットはたくさんありましたが、私にとっては最後に挙げた「書くことが好きなことに気づいた」ことが大きかったと思います。
書くことは家にいながら少しの隙間時間でできますし、誰の邪魔にもならないから気楽です。そして私の場合は文章を書いていると没頭できて、時間をかけても苦にならないということに気がつきました。
私がこのブログを始めたのは、ジャーナリングが習慣になったことがきっかけです。
手書きのノートにはもっとラフに、単語や短文で書いているものがほとんどですが、文字で思考を整理するともっと自分の考えを書きたいと思うようになりました。その中でもし誰かに何かのきっかけを渡すことができたらそれもいいな、と思っています。